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ペパボ研究所の博士論文が情報処理学会「研究会推薦博士論文速報」に選出されました
GMOインターネットグループのGMOペパボ株式会社(代表取締役社長:佐藤 健太郎)で、インターネットに関する新技術の創造と実践に取り組む研究開発組織「ペパボ研究所」は、同研究所の研究員である三宅悠介による博士論文が一般社団法人情報処理学会のインターネットと運用技術(IOT)研究会による2024年度「研究会推薦博士論文速報」に選出されたことをお知らせいたします。
本件は、社会人博士課程において取り組んだ研究成果が、情報処理分野の学術的価値を認められたものです。選出された論文は、2024年度の「推薦博士論文」として、情報処理学会の会誌「情報処理」66巻9号に掲載されています。
発表資料URL: https://speakerdeck.com/monochromegane/thesis-defense-presentation
三宅コメント
このたび、博士論文が情報処理学会IOT研究会より博士論文速報として推薦されました。これまでの取り組みを評価いただけたことを大変嬉しく思います。
本研究は、ECサイト等における検索・推薦機能の基盤となる情報システムにおいて、利用者の嗜好や状況の変化に応じて最適な機械学習モデルを自動的に選択し続ける仕組みの構築を目指したものです。多腕バンディット問題の枠組みに基づき、モデルの特性に応じて推定手法と選択方策を切り替える設計を提案し、実運用における環境変化や応答制約にも柔軟に適応するシステムを実現しました。
博士課程は決して平坦な道のりではありませんでしたが、多くの方々の励ましと助言に支えられ、困難を乗り越えることができました。ご指導いただいた先生方をはじめ、家族、友人、同僚の皆様に深く感謝申し上げます。
今後は博士として、専門性をさらに深化させるとともに、複雑で不確実な課題に対して構造化と共有の基盤を整えることで、実務と研究の橋渡しができる存在を目指してまいります。