「ペパボ研究所」と国立大学法人九州大学 情報基盤研究開発センターとの共同研究が「令和2(2020)年度科学研究費助成事業(科学研究費補助金)」に採択されました

 GMOペパボでインターネットに関する新技術の創造と実践に取り組む研究開発組織「ペパボ研究所」と、国立大学法人九州大学 情報基盤研究開発センターとの共同研究『軽量コンテナによる大規模高集積メールホスティング基盤における送信機能の高機能化』が、独立行政法人日本学術振興会の「令和2(2020)年度科学研究費助成事業(科学研究費補助金)」に採択されました。

『軽量コンテナによる大規模高集積メールホスティング基盤における送信機能の高機能化』について

 「ペパボ研究所」と九州大学は、メールドメインとメールアカウントをサーバーに対して多数収容する高集積なメールサービスにおいて、「コストの削減」「高い可用性」「スケーラビリティ」「ドメイン間の処理と運用管理の独立性」といった相反する要求を高レベルで実現するメールサービス基盤の実現を目指し、様々な研究を行っています。
 本研究では、メールホスティングのメール送信機能に焦点をあて、メールホスティング基盤の高機能化を目指します。具体的には、軽量コンテナ基盤である「FastContainerアーキテクチャ」を利用することで、低コスト・高集積・ドメイン間の独立性という要求を満たしつつ、メール送信機能において送信障害の原因となる、不正メール大量送信やブラックリスト・スロットリング等に柔軟かつ自動的に対応するメールホスティング基盤の研究開発を行います。

九州大学との共同研究について

 「ペパボ研究所」は、九州大学 情報基盤研究開発センターと2017年10月1日にコンテナ型仮想化技術を基盤に用いたクラウドホスティングに関する共同研究を開始し、以降さまざまな研究を共同で行っています。今後も「ペパボ研究所」と九州大学 情報基盤研究開発センターは、インターネットの可能性を広げる「なめらかなシステム(※)」の実現に向けた共同研究を行ってまいります。
(※)生物の細胞が持つ生命維持機能をインターネットサービスに応用した新しいシステムの構想で、AI(人工知能)により、システム自体がサービスを自律制御し、異常が起きる前に自動的に再構築する仕組み。

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