ネットショップ作成サービス「カラーミーショップ」の2020年4月の流通額が約1.7倍、新規申し込み数が2倍に増加(対前年同月比) ~巣ごもり消費によるEC需要の高まりが影響~

 GMOインターネットグループのGMOペパボ株式会社(代表取締役社長:佐藤 健太郎 以下、GMOペパボ)が運営する国内最大級(※1)のネットショップ作成サービス「カラーミーショップ byGMOペパボ(以下、カラーミーショップ)」は、2020年4月の流通額・新規申し込みネットショップ数が前年同月と比べ大きく増加しました。流通額は前年同月比約1.7倍、新規申し込みネットショップ数は前年同月比2倍となりました。
 こうした大幅な増加は、新型コロナウイルスの感染拡大の影響により、一般生活者・事業者ともにEC(ネットショップ)利用の需要が高まったことが要因と考えられます。
(※1)2020年4月末時点、自社調べ(国内有料ネットショップ構築サービスの公表店舗数を比較)。

ネットショップ作成サービス「カラーミーショップ」 2020年4月の前年同月比 流通額1.7倍 新規申込数2倍増加!

流通額・新規申し込みネットショップ数増加の背景

 「カラーミーショップ」は、“低価格・高機能”をコンセプトに、個人から企業まで幅広くご利用いただいている国内最大級のネットショップ作成サービスです。「カラーミーショップ」では、緊急事態宣言が発令された4月7日以降、サービスをご利用のネットショップにおける購入と、新規でのネットショップの申し込みが増加傾向にありました。その結果、「カラーミーショップ」における2020年4月の流通額・新規申し込みネットショップ数は、前年同月と比較し大幅に増加しました。これは、緊急事態宣言に伴う外出自粛や実店舗の営業自粛が、一般生活者の消費行動のオンライン化と事業者のオンラインへの販路拡大をもたらし、その結果、ネットショップの需要の増加につながっていると考えられます。

流通額の増加について

 「カラーミーショップ」における2020年4月の流通額は、前年同月比167.7%と大幅に増加しました。2020年3月と比較しても1.3倍以上に増えていることから、1か月間でのEC需要の高まりがわかります。購入されている商品カテゴリは多岐にわたっているものの、食品やインテリア・家具、日用品が特に伸びています。また、ネットショップを持たない近隣店舗とのコラボレーション商品を期間限定で販売する、試着用のランドセル貸し出しサービスを開始する、デリバリー注文をネットショップで行うなど、実店舗の既存顧客をネットショップへ誘導するために新たな取り組みを行う事業者が増えていることも、流通額の増加に寄与していると考えられます。

全ユーザーの流通額のグラフの画像。2020年4月に集計した流通額は、2019年4月と比較して約1.7倍に成長している。

食品・インテリア関連カテゴリの需要増加が牽引

 「カラーミーショップ」の2020年4月における流通額上位5,000ショップの主要カテゴリ(※2)における流通額の前年同月比の伸び率を見ると(表1)、食品関連の商品を取り扱うネットショップの伸び率が一番高く、前年同月比303.5%と3倍以上に伸びています。
 これは、外出自粛によって内食・中食(※3)の需要が増加したことや、家で過ごす時間を充実させるために自宅での食事にこだわる人が増えていることから、地方の特産品などのお取り寄せ食品の需要が高まっていることが起因していると考えられます。
 また、2位のインテリア・家具カテゴリの流通額においても、前年同月比265.7%と2.6倍以上に伸びています。テレワーク導入の加速に伴い自宅での仕事環境を整えるために机・椅子を購入する人や、外出自粛を機に自宅の大掃除・模様替えを行う人が増えたことによる関連商品の売り上げ増加が要因と予想されます。一方で、新型コロナウイルスの感染拡大がインテリア専門店の業績に与える影響や対策状況に関する調査によると、約6割のインテリア専門店が業績に「悪影響が発生している」と回答しており、また、「オンライン営業の導入」や「インターネット通販を強化している」という専門店がさほど多くないことから(※4)、EC化の有無がインテリア業界における業績の明暗を大きく分けていることが窺えます。
(※2)2020年4月における流通額上位5,000ショップのカテゴリ別流通額上位5カテゴリ
(※3)「内食」は家庭で食材から調理したものを食べること。「中食」は家庭外で調理された惣菜やお弁当などを購入して持ち帰る、あるいは配達等によって家庭内で食べること。
(※4)インテリアビジネスニュース「緊急インテリア専門店アンケート」(2020年4月14日)

(表1)2020年4月の流通額上位5,000ショップの主要カテゴリ対前年同月比伸び率ランキング

順位 カテゴリ 対前年同月比
1 食品・スイーツ 303.5%
2 インテリア・家具 265.7%
3 おもちゃ・ホビー・ゲーム 235.2%
4 ファッション小物・雑貨 199.3%
5 ファッション 173.0%

新規申し込みネットショップ数の増加について

 2020年4月に「カラーミーショップ」へ新規申し込みをしたネットショップの数は、前年同月比202. 2%と2倍に増加しました。2020年3月と比べても約1.8倍に増えていることから、緊急事態宣言が発令された4月7日以降にオンラインでの販売を検討する事業者が増えていることがわかります。特に、生産者や営業時間の短縮による影響を受けた飲食店といった食品関連業種のECへの参入が急増しています。2018 年の物販系分野のEC化率を見ると、食品(飲料、酒類含む)は2.64%(※5)と他の商品に比べ特に低い数字でしたが、これを機にEC化率が大幅に高まることが予想されます。
 その他、ファッション関連や美容関連など、百貨店やデパートといった実店舗の休業による影響を受けやすい業種によるネットショップの申し込みが目立ちました。
 また、既に「カラーミーショップ」をご利用のネットショップ運営者からは、「実店舗の営業を自粛しているため、ネットショップの売上で事業を維持することができている」といった声も聞かれ、事業運営・継続におけるネットショップの重要性が高まっていることがわかります。
(※5)経済産業省「平成30年度 我が国におけるデータ駆動型社会に係る基盤整備(電子商取引に関する市場調査)」(2019年5月)

新規申し込み数のグラフの画像。2020年4月の新規申込数は、2019年4月と比較して2倍に成長している。

新規申し込みネットショップにおける流通額が大幅増進

 2020年4月に新規申し込みを行い開店したネットショップの流通額は、前年同月比35.1倍(3,508.1%)と大幅に増進しています。これは、一般生活者のEC利用の需要の高まりや、新型コロナウイルスの感染拡大の影響を受けた事業者を支援する潮流が新規申し込みネットショップの流通額を押し上げたことが一因であると考えられます。

2020年4月に開店したネットショップの流通額のグラフの画像。2020年4月に開店したネットショップの流通額は、2019年4月と比較して35.1倍に成長している。

「カラーミーショップ」の取り組み

 GMOペパボでは、新型コロナウイルスの感染拡大を受けた事業者を支援するべく、「カラーミーショップ」をご利用のネットショップ運営者に対してご利用料金の支払期限延長措置の実施や、新規申し込みネットショップに向けた初期費用や決済の月額最低手数料を無料とするなど、様々な支援策を行っています。また、ショップ運営に役立つノウハウ動画をYouTubeで無料配信しています。
 今後も「カラーミーショップ」は、ネットショップ運営者を支援するため、様々な施策を検討・実施してまいります。

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