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ペパボのいまとみらい

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GMOペパボ研究所 インタビュー

17年目を迎える大規模サービス「ロリポップ!」のさらなる成長を目指し、誕生した新たなプラン「マネージドクラウド」。「事業を差別化できる技術」を生み出すため、日々挑戦し続ける研究員たちに、インタビューをしました。

  • うづら

    うづら

    プリンシパルエンジニア

    技術部
    技術基盤チーム

  • 松本

    松本

    シニア・プリンシパルエンジニア

    技術部
    研究開発チーム

  • 小田

    小田

    プリンシパルエンジニア

    技術部
    技術基盤チーム

世の中にない技術を作り上げて生み出したサービス「マネージドクラウド」

プロジェクトが始まった経緯について教えてください。

松本 松本
もうだいぶ昔話になりますが、マネージドクラウドのプロジェクトのきっかけとなる話が始まったのは、僕が入社した2015年4月です。入社直後、「僕がペパボでやりたいこと」を全社の技術基盤を担う基盤チーム(以下、基盤チーム)のissueに綴りました。そこに「ホスティングサービスの目指す、次の姿」と題して、5,000文字程の長文を書いたのが一番最初のきっかけだったと思います。
ただその当時は、マネージドクラウドでやりたいことというのが今ある技術を用いて組み合わせてもなかなかうまくいかないだろうと思いました。そのため、まずはやれるところからやろうと「次世代ホスティング」という名でいくつかの施策に取り組んでいきました。
小田 小田
そのissue、よく覚えてます。
松本 松本
「次世代ホスティング」の施策は、2015年〜2016年3月くらいまで進めていました。ただ、この市場で勝っていくには、それだけでは十分でないというのは感じていました。ホスティング事業の責任者である永椎さんと、次のステップとしてホスティングをどうしていくかを、3時間くらい議論したこともありました。そこで、今思えばマネージドクラウドっぽい話をしてたんですよね。その当時は、今マネージドクラウドを作る上で一番重要な技術になっているHaconiwaの存在すらなかったのに…(笑)
うづら うづら
実はその頃お二人がそんな話をしているとは知らず、松本さんに「『Haconiwa』って名前を付けたこういうソフトウェアのネタがあるので、これでRubyKaigi 2016のCFPに応募したいです」と相談していました。もともとはmrubyやLinuxコンテナが動く仕組みに興味を持っていて、何度か勉強会に参加していたんです。そのうちに仕組みが理解出来てきて、「自分で作れるぞ!」と自信を持ってしまったんですよ。
自信を持ったうづら
松本 松本
僕はうづらさんからHaconiwaの話を聞いた時、「うづらさんだったら絶対にHaconiwaを作れる。そしてマネージドクラウドも作れる!」と確信しました。夢のような構想が、現実的なプロジェクトに変わった瞬間でしたね。それが2016年の4月頃です。
その後すぐに、Haconiwaが作られる前提で「マネージドクラウドを作りましょう!」と永椎さんに提案しました。その時の反応としては「まだできてもいないのに本当に大丈夫なんですか?」と不安がっていましたけどね。
うづら うづら
それが、真っ当な反応ですよね。
松本 松本
真っ当な反応ですけど「うづらさんを侮らないでください(笑)」なんて冗談を交えつつ、絶対にできると言い続けました。そして、確信があるなら並行で始めないとスピードが出ないという話をして、マネージドクラウドとHaconiwaは同時進行で作られていきました。
うづら うづら
松本さんがこうして信じて言い続けてくれた結果、Haconiwaは完成して、RubyKaigi2016にも登壇することができました。さらに今年の春にはフクオカRuby大賞も受賞できて、非常に光栄に思います。
松本 松本
一方僕はというと、Haconiwa完成後、マネージドクラウドを作るために解決するべき課題が徐々にわかってきたところでしたので、その解決策を数ヶ月間かけて多くのことを調べ、技術基盤のエンジニアたちとディスカッションをし、考え続けていました。そしてある日、急に解決する方法を思いついたんです。そのひとつが、「FastContainer」というコンテナ管理のためのシステムアーキテクチャです。
僕は、その日にブログに書いて公開しました。2016年の11月でしたね。
即ブログに書いて公開する松本

そんな重要な発見を、ブログで公開してしまうんですね。

松本 松本
限られた社内のリソースの中で新しい技術の研究開発に取り組む場合、クローズドに社内だけで取り組むより、面白い話であれば、世に公開していろんな方からフィードバックをもらって、この構想のクオリティを上げられることの方がメリットが高いなと思っているからです。
うづら うづら
想像通り、いろんな知見が集まりましたね。
松本 松本
その後、「FastContainer」を中心に据えたサービス設計について、プロジェクトのコアな開発メンバーに共有しましたが、実はこの時、自信がありませんでした。世の中にないことを僕が思いつきで言ってる面もあるし、実際プロダクトを作っていく過程で実装できない部分が出てくるかもしれない不安もありました。
でも、その時全員が「めっちゃいいですね、これでいきましょう!」と、前向きな反応をしてくれました。その時は、すごく嬉しかったですね。
小田 小田
今だから言えますが、松本さんの話を聞いた時は正直、「大丈夫かな」と思ってました(笑)。ただそれと同時に、ワクワクの方が大きかったですけどね。考え方というか構想が面白いのはもちろん、「これが実現したら、世界初のサービスになる」と。実際に、α版リリース、β版リリースをした時は、本当に興奮しましたよ。
興奮した小田
うづら うづら
僕も、プロトタイプが初めて動いた時は興奮しましたよ。当時はコントロールパネルすら存在していなくて、APIを叩くとWordPressのコンテナがひょこっと立ちがる仕組みだったんですが、それが嬉しくて、何度も何度も叩いて、結果、WordPressが30個くらい出来上がりました(笑)。
小田 小田
うづらさんがHaconiwaを作って、松本さんがサービスのベースを作って、そして最終的にみんなでサービスとして仕上げていったんですよね。うづらさんや松本さんのお二人のように、“世界初”を考えている人と一緒に仕事すると自然とやる気が溢れ出てくるんです。自分も頑張らなきゃって。
うづら うづら
嬉しかったことは他にもあります。マネージドクラウドの開発に関わるエンジニアのみなさんの成長を感じたことです。
当時新卒入社2年目のエンジニアにも開発メンバーとして参加してもらって、一部の設計を彼に任せたんです。僕は、ある程度苦労するだろうと想定して二人三脚でやっていくつもりだったんですが、彼は一人で僕の想定を超えたところまで作ってくれました。驚きましたし、嬉しかったですね。その後、彼が考えた設計をベースに、細かいところは僕が直して、松本さんがレビューをして、リリースしました。つまり、若手エンジニアが考えた設計が、コアなアーキテクチャの一部に入っているんです。
マネージドクラウドは、ペパボの中でもハイレベルのエンジニアに集まってもらって作っていますので、お互いに刺激し合いながら成長できる環境に自然となっているんですね。
チームメンバーの成長を喜ぶうづら

ペパボにいるだけで成長し、新しい挑戦ができる。
そんなサービスをたくさんもっている会社にしていきたい。

みなさんの今後の展望について教えてください。

うづら うづら
単にサービスを作るのではなく、すごい技術を以てすごいサービスを作り、ペパボのエンジニア組織をより成長させていきたいと思っています。
例えば、マネージドクラウドを成長させることで、新たな課題への挑戦ができるようになります。また、世間で盛り上がっているフィンテックやIoT、将来出てくる謎のすごい技術に挑戦して、マネージドクラウド同様に新たなサービスを生み出せれば最高ですね。
ペパボにいるだけで、新しいことへ常にチャレンジでき、新しい技術も身に付けることができる。そんなサービスをたくさん持っている会社にしていくために、エンジニア組織全体の成長を目指したいです。
松本 松本
ペパボのエンジニアは、CTOのあんちぽさんを中心に、組織面では「いるだけで成長できる環境」、技術面では「事業を差別化する技術」をコンセプトに掲げ、日々研究やエンジニアリングに取り組んでいます。
うづらさんが組織面の話をしてくれたので、僕は技術面の話をすると、正直なところ今のペパボには「事業を差別化する技術」を作れている人はほとんどいません。僕がマネージドクラウドで面白いアーキテクチャを見つけられたのは、たまたまではなく、これまで蓄積してきた現場での技術ノウハウや、僕自身のエンジニアとしての経験、さらに様々なことを調べて試して研究を深めた結果、生まれた技術でありサービスだと思っています。
ペパボのエンジニアには、もっと次の一歩を踏み出してほしいし、僕はその背中を押していきたい思っています。調べたり、実践したり、幅広い技術を使うことはみんなできてきているので、次は「事業を差別化する技術」を作り、その技術でおもしろいサービスを生み出すこと、もっとおもしろいサービスにすることに繋がるよう、みんなの意識を向けていきたいです。
小田 小田
技術を生み出すのは相当難しいことだと思います。というのも、技術に対して正しく学んでいないと、足りない部分や課題に気付けないんです。お二人の近くで仕事をしていると、「少なくとも、自分の得意分野は体系的に学んで、その中で技術を生み出せるくらいの知識をつけたい」と自然と思えてきます。こういった環境で仕事できることは、エンジニアとして幸せなことです。それに加えて僕は、この環境で稼げるサービスを作りたいなって思っています。
稼ぎたい小田
うづら うづら
突然の「稼げる」ですね(笑)
マネージクラウドは、小田さんが技術的な側面から、サービスを支えて収益につながるモデルを考えてくれましたね。
小田 小田
マネージドクラウドをサービスとして運用していくのであれば、長期的に提供していくのは大前提なので、収益化への道すじを整えるという部分にかなり心を砕きましたね。
松本 松本
ペパ研も僕もですが、OSSの実装は業務としてやっているので、作ったものをしっかりプロダクトにつなげて、収益化していかないといけないと思っています。ただそのためには様々な視点が必要になってきますが、例えば小田さんが技術面からプロダクトの商品設計まで責任を持って取り組んでくれたように、福岡の基盤チームは自然にその役割分担ができていることが僕たちの強みですね。

情熱を武器に、自分たちにぶつかってきてくれる人と一緒に仕事がしたい。

最後に、どんなエンジニアと一緒に働きたいですか?

小田 小田
僕たちのようなおじさんにぶつかってきてくれる人は嬉しいですね(笑)。
簡単なことのように思えますけど、社会人経験がなければ、萎縮してしまったり、自分の考えを素直に発言できなかったりすることもありますよね。でも、同じエンジニアとしてプロダクトを作っていく過程では、意見を出し合い、お互いにチームメンバーであると意識することが大事だと思っています。
松本 松本
僕が興味があるのは、どんな分野でもいいので、自分でやると決めたことに対して、コツコツ取り組むことができるという自信や、それに基づいて具体的な取り組みを行い、何か結果を出してきた経験がある人です。例えば、ある分野で世界一を目指して頑張っていた人は、自分なりの言葉で話せると思うので、僕はその話を聞いてみたいです。
もっと言うと、現時点の技術力よりも、これから新たに好きになった技術に対してどこまでできるか、どれだけ伸びるかというところを重視します。自分を伸ばしていくための情熱を持っていることと、自分自身がその気持ちに応えるために学び方をどう工夫しているか、どう理解していくかが大事だと思っています。そういった経験を自分の言葉で語れるようであれば、楽しんでエンジニアリングができるんじゃないかと思います。
だけど、やっぱり気持ちだけでは十分ではありません。それに対して何をやっていたかが大事。気持ちだけの人はいっぱいいますから。
自分の言葉で話せることが重要と語る松本
うづら うづら
松本さんの仰ってることに繋がりますが、とにかく今のペパボにないものを一つでも強みとして持ってる学生さんと出会いたいなと思います。
僕らの考えが凝り固まっている部分があるかもしれないので、学生さんだからこそ分かる解決策があるんじゃないかと。とは言え、受け入れる側としてはまだまだ負けないぞと思っているので、それにぶつかってくるような、ぶつかるために何か武器となる強みを持っている学生さんとお会いしたいです。
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