エンジニア評価制度の話

第1話
エンジニア評価制度とは
第2話
エンジニア評価制度の運用について

エンジニア評価制度の話

第1話  エンジニア評価制度とは
第2話  エンジニア評価制度の運用について

今回の登場人物

柴田 博志

柴田 博志
技術基盤チームのチーフエンジニア。あんちぽらと執筆・編集に携わった『スクラム実践入門 ── 成果を生み出すアジャイルな開発プロセス』が絶賛発売中。

栗林 健太郎
技術基盤とインフラの2チームを率いるCTO。自らが就任したCTOの正式名称が本当に「Chief Technology Officer」なのかどうか思案を巡らせる日々。

吉田真世登
2012年入社の新卒2期生。30days Album担当。2014年、職位制度を活用した新卒初のシニアエンジニアに昇格。

貝瀬 美奈子
採用から労務、人事制度まで幅広く手がける人材開発グループリーダー。エンジニア評価制度の策定と運用を強力にバックアップしている、頼もしい存在。

2015年のエンジニアは?

柴田
評価制度や職位制度がうまく行き始めているといった背景を元にして、2015年のペパボのエンジニアの方向性を、あんちぽさんのほうからお話していただいてもいいですか。
あんちぽ
エンジニアに関して責任を持ってる執行役員CTOという立場としては、3つやりたいことがあって。1つ目は、まずペパボのミッション「インターネットの可能性をつなげる、ひろげる」を技術者向けにブレイクダウンして、技術をもってインターネットの可能性を広げていくこと。2つ目は、そのために、みんなが楽しく仕事できる組織を作ること。楽しくっていうのは、単にちゃらちゃら仕事できるってことじゃなくて、目的と普段の仕事がきちんと一致しているとか、充実していると感じることができるとか、そういう意味で楽しく開発ができるような組織を作っていきたいなって思います。そして3つ目は、会社としてもエンジニア個人としても、どんどん失敗を恐れずにチャレンジして成長していく文化を作りたいと思っています。2014年は、それを実現するための仕込みをしてきた1年だったので、今年からはさらに実際に会社の成長にも寄与するような動きを出していきたいと思っています。
柴田
今時点で、それを実現するための人材は足りているんでしょうか?
あんちぽ
エンジニアは全然足りてないと思っています。やりたいことはたくさんありますし、事業を今以上に成長させるためにも、優秀でやる気のあるエンジニアがもっと増えてほしい。それと、変化の激しいウェブサービス業界では、もっと多様なエンジニアが必要不可欠だと思うんですよね。例えば世の中はモバイルシフトしてきているのに、モバイルエンジニアが会社の中にいないと、当然大変なことになる。
柴田
なるほどなるほど。僕も、多様性がある組織は非常に強いというのはあると思っています。現在、ペパボには女性エンジニアが数%しかいないんですけど、この状況が続くと、サービスの視点が片方の性別に寄ってしまう可能性がある。これ僕は非常に危機的だと思っているんです。なので、もっと応募してくれる女性が増えて欲しいんですけど、女性がペパボで働くにあたってのアピールポイントってありますか?貝瀬さん。
貝瀬
ペパボは、産休から育休を経て復職する割合が100%なんです。この実績や、2014年には、厚生労働省から「子育てサポート企業」として認定されていることからも、復帰しやすい環境や、業務をフレキシブルに提供できる地盤があると思っています。ただ、エンジニアのうちそういう経験がある方は現在2人なので、これから結婚や出産を考えてらっしゃる方に向けて、もっと将来が見えるような仕組みを整えていかなければならないという課題はありますね。
柴田
仕事と育児を両立できる環境は用意されているということですね。実際、福利厚生にかぎらず、中途採用の過程でこういった会社の仕組みの話を聞くのはすごく難しいですよね。
あんちぽ
1次面接で「実際、残業どれぐらいあるんですか?」みたいなぶっちゃけ話をしてもいいのかどうかは、迷うところですよね。でもここで聞いておかないと、入社してから後悔することにもなりかねない。
柴田
そうなんですよね。「実際、給料どうなるんですか?」みたいな質問を面接で聞くのはつらいので、そこを解決するために、ペパボに興味を持ってくれた人向けに去年始めた制度があるんですよね。
貝瀬
ペパランチョン」という名前の、ランチをしながらペパボのエンジニアとざっくばらんにいろんな話をしましょうよっていう、選考にはかかわらない昼食会です。職歴や経歴問わず、名前とメールアドレスだけで簡単に応募してもらえる。純粋に、会いたいエンジニアとお昼を食べながら話をしてみて、もしそこで興味があれば、実際に応募していただいくという新しい取り組みです。東京でも福岡でも実施していますし、マイナビさんにもペパランチョンを取り上げていただいた反響もあって、かなり盛況ですね。
柴田
おいしいご飯を食べに来てくださいっていうフランクなノリで。
貝瀬
最初は緊張する方も多いんですけど、終わったあと、非常に有意義でした、とか楽しかったです、といったメッセージをいただいたりして好評です。
柴田
ペパランチョンは結構、学生さんにも需要がありそうな気がするんですけど、別に学生の人が応募してきてもいいんですよね?
貝瀬
全く問題ないです。まだ卒業まで時間があるけど、今のうちに話聞いとこうかな、みたいなノリでもいいかもしれない。
あんちぽ
僕らとしても、コミュニケーションをとることで刺激も受けるし、単純に楽しいっていうのもあるんで、もっといろんな人と話をしたいなって思いますね。
柴田
そうですね。実際に来てくれた人たちが求人に応募してくれるかどうかは、特に気にしてない。
あんちぽ
「大切にしてほしい3つのこと」にもあるように、僕らはアウトプットすることをそれなりに意識してやってるはいるものの、具体的な人柄や雰囲気は実際にお会いしてお話しないと伝わりにくいところもありますから、積極的に絡んでいきたいですよね。
貝瀬
そうですね。あと、「絶対にこのペパボエンジニアと話したい!」っていう熱心な方や、わざわざ地方から来ていただく方もいらっしゃったりして。こんなに強い思いで申し込んでくださることは本当にありがたいなと思いますね。
柴田
それだけ熱意を持って応募していただけるのは嬉しいですね。「このエンジニアと話したい」といえば、ペパランチョンは、指名制なんですよね。
貝瀬
指名制ですね。申し込むときに、話を聞いてみたいペパボのエンジニアを2人選ぶことができます。
柴田
今、一番人気は誰なんですか?
貝瀬
一番人気はあんちぽさんなんですよ。あんちぽさんは、東京で開催したペパランチョンすべてで指名されてるんです。
あんちぽ
まあ、それはちょっと、仕方ないなあ。
一同
(笑)
柴田
僕まだ1回(※)なんですよね。つらいな(笑)。まよとは?
まよと
僕はまだ1回もない(※)です。

(※)収録後、二人とも応募が来ました。
あんちぽ
それはちょっとシニアとしては・・・。
柴田
若干・・・。
あんちぽ
うん。若干マイナスポイントかな。
一同
(笑)
まよと
自分から売っていかないとダメですね!

新卒採用について

柴田
2016年度入社の新卒採用活動がスタートしたわけですが、今年は「普通の説明会」の他に「普通じゃない説明会」をやったり、採用活動が更にパワーアップしている感じがしますね。今年はどんな学生さんが話を聞きに来てくれるのか、今から非常に楽しみではあるところなんですが、あんちぽさんはどういう人に来てほしいと考えていますか?
あんちぽ
まずはインターネット好きで、どんどん使ってます!という人がいいですね。その上で、いろんな変化に対して食らいついたり、楽しめたりする人のほうがいいと思います。そのためには、ありきたりな感じですが、大学でちゃんと勉強したり研究したり、あるいは趣味でもスポーツでも、自分の好きなことに本気で打ち込んできた経験がある人がいいと思うんですよね。変化に対応していくためには柔軟性ももちろん必要なんですけど、真剣に何かに取り組んでいる人は、なにか起こった時に自分の経験にもとづいて新しいアクションを起こせる人だと思うので。技術力も当然重要ではあるんですが、ペパボでは入社後に新人研修をしっかりと力を入れて行っているので、カバーできるところは大いにありますし。
貝瀬
エンジニアの新人研修については、新卒採用サイトで技術基盤エンジニアの1人であるうづらさんがお話されているので、そちらも見ていただけるとより具体的なイメージが掴めると思います。ただ技術についての知識を深めるだけではなくて、実際に各サービスに配属されて開発を行うようになったときに役立つ、考え方の基礎を身につけられるような内容になっていますね。先輩エンジニアたちの講義を受けることができたり、研修の終盤にはウェブサービスをひとつ作れるようになっていたりして、エンジニアとして成長できる研修だと思います。
柴田
新卒研修は回数を重ねて、内容も洗練されてきていますね。過去の新卒入社エンジニアも、ウェブとはまったく違う分野を研究していた人もいれば、文系出身者もいたりと幅広いバックグラウンドを持っています。やはりあんちぽさんがおっしゃるように、専門がなんであるかにかかわらず、もし本当にインターネット大好きなら、もうどんどん応募してきてほしい感じですよね。どんな分野でも、何か一つのことにちゃんと取り組んできた人が技術力をつけていくと、面白いものがもっといっぱいできるかもしれませんからね。じゃあ最後にまよとから、新卒採用に応募しようとしているエンジニアに向けて何か一言。
まよと
僕もいろんなことに興味を持ったり、疑問を抱いたりできる人がいいと思いますね。いくら技術があっても、それを生かすためにはアイデアがないといけないので、技術的なこと以外に興味を持っている分野がある、という人がいいなと思います。特にウェブサービスの分野は移り変わりが激しくて、新しいものがどんどん出てくるので、技術力を向上させるだけではなくて、より一層アンテナを張ってアイデア力を磨いていくことが必要になってくると思います。
柴田
という感じで、僕たちと一緒にサービス作って、インターネット面白くしたい人はぜひ、難しく考えずに中途・新卒問わず求人ページから応募してほしいという感じですね。
貝瀬
そうですね。ペパランチョンも大いに活用していただきたいと思います。
柴田
これからも引き続き、エンジニアの仕事ももっと面白くしていきましょう。今日はありがとうございました。


〜おわり〜
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